---南風のたび風景写真---

      ”まんてん”の島 (3) −2003−  (2003年・夏)

 大株遊歩道から「縄文杉まで約110分」と書いてありました。あと2時間ばかり歩かないといけない。
 トロッコ道を分かれると,いきなり階段です。^^;; あとは木の根っこを越えたり,石を越えたり。。。
 でも,30分も歩くと,大きな杉に出会います。大きな杉・・・おおきな杉・・・おきな杉・・・翁杉。
 きっとこの名前はおおきな杉を聞き間違えたに違いない。(笑)息の切れる登り坂,ちょっとした休憩所です。
 枝を絡め苔むした木肌になにかしら妖気を感じます。
遊歩道の木々 翁杉 大株遊歩道


 「翁杉」をすぎると,程なく「ウィルソン株」に到着です。ガイドブックには株の前に鳥居が建っていましたが,
 今はありません。しかし中には神棚が祀ってあります。
 むかし,アメリカの植物学者が調査のおり,雨に打たれて洞窟に入って雨宿りした・・・実はこの切り株の
 中だった・・・という発見秘話が語られていますが,真実はどうなんでしょう? またこの杉が伐採された推定
 時期から豊臣秀吉が伐採させた・・・なんて話もあり,この森はいろいろな物語を作ってしまう森なのです。
ウィルソン株 株の中・・・ 見上げると空・・・


 「ウィルソン株」をすぎると急な階段の登りとなります。ここがまた老体にはきついところ。一気に登るには
 至難の業,なにしろ次の目印,大王杉までは1時間もかかります。^^;
 やっと辿り着いた大王杉は威風堂々とした風格があります。縄文杉が発見される前までは屋久島最大の
 杉だったそうです。
 大王杉をすぎると夫婦杉なんかもあったりします。離れた木と木を枝がしっかりと結びつけています。
 縄文杉まであと30分。まだかまだかの山道です。
なんとなく怪獣の顔・・・ 大王杉 夫婦杉


 そしてとうとう縄文杉です。樹齢7200年,今なお生き続けている姿はなんというか・・・凄いです。
 縄文杉の保護のため展望台からしか見ることはできませんが,やっぱり凄いです。
 集まった人々の数も凄いです。^^;
 この木の名前の由来・・・実は初めは発見者の名前が付いていたそうですが,いつのまにか縄文杉に。
 んで,縄文杉の縄文は縄文時代の縄文じゃなく,縄文式土器に似ているからだとか・・・(笑)
 まぁ〜そんなことに感心しながら昼飯のおにぎりをほおばりました。帰りも来た時間と同じだけ長く歩かないと
 いけないということを忘れて・・・・
縄文杉
    

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